私が何時もやっている手順を書きますが、タイイングの手順には特別の決まりがあるわけではなく。適当な強度を保ち、フライの形がキチンと整って完成すれば良いと思います。
人にとってはキッチリと本などに書いて在る通りに巻きたい方もいらっしゃると思いますが、個人の作りやすい様に巻けば良いと思います。
また、強度を強調する方もいらっしゃいますが、渓流において一本のフライで釣れる魚はたかが知れていて、フライが壊れるまで釣ることなどほとんど無く、大抵の場合壊れる前に無くしてしまう事が多いと思います。従って私の場合強度はさほど気にしていません。
注、このフライは見本として素材を選んだもので、特定のパターンではありません。 |
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1. フックのシャンクにアイ側から下巻きのスレッド(8/0)を巻きます、 適当な所まで巻いたところで切り口側の余ったスレッドを切り、ベンドまでシャンク全体に下巻きします。(画像は余ったスレッドを切る直前)
ちなみに、私はフックサイズに関係無しに、普通8/0スレッドを使い、アントなどスレッドでボディーを作る場合に6/0スレッドを使います。 |
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巻き初めは切り口を下側に巻き込んでゆきます。 |
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2.シャンクの上にテール用のハックルファイバーを適量のせ、スレッドで巻き止めます。テール部材はポストの付く辺りでカットする。
私はその時々でテールを先に付けたり、ポストを先に付けたりしていますが、テールを先に付けた方が巻きやすい様に思います。 |
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3.シャンクのアイ側から1/3程度の所にポスト(エアロ・ドライ・ウィングなど)を付けます。 |
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4.ポストの付け根をスレッドで固めます。ダビングの為にスレッドを巻きながらベンドの方へやります。
その後私はダビング材を付けますが、人によっては先にハックルを付けてしまう方もいるようです。 |
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5.ダビング材(スパーファインダビング等)をスレッドに指で巻き付ける様にして付け、ベンド側からボディーを作っていきます。 |
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そのままポスト手前までボディーを作ります。この時ポストの前後にタスキ掛けの様にしポストの下側のシャンクにもダビングします。 |
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6.ポスト手前までダビングを施し、ハックルをアイ側に巻き付けます。画像ではダビング材が残っていますが普通はここで一度ダビング材を取り除きます。私はヘッドを作る時に残したダビング材を再度スレッドに巻き付けて作る様にしています。
ハックルは付け根を下の画像の様にクシ状にする事で巻き止めたハックルが抜け難くなります。 |
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ハックルの付け根 |
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7.ハックルをポストに巻き最後に巻き終えて余った部分をアイ側で巻き止めます。またはハックルを巻き終えたところでスレッドでハックルの上を何回か巻いて止めます。(回数は少なめにして、4のポストを固めた時と同じように)
この時画像の様にハックルをベンド方向へ寄せてしまっても大丈夫です。 |
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8.巻き止めたハックルの上にダビング材でダビングを施します。ここで普通は新たにダビング材をスレッドに付けますが、私の場合は”6”で残したダビング材でダビングします。 |
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9.最後にウィップフィニッシャー又はハーフヒッチャーで止めます。普通タイイング時にはスレッドを手前から先に巻きますが(アイ側正面から見て右間回り)、ハーフヒッチャーを使う場合スレッドはハーフヒッチャーにタイイング時と逆巻きにスレッドを巻き、其れをアイに通します。
ウィップフィニッシャーを使う場合はタイイング時と同方向に巻き止めます。私は、フライの形状に依りスレッドがアイ側で止められず、ボディー中央などで止める場合のみウィップフィニッシャーを使います。 |
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10.2〜3回ハーフヒッチャーでスレッドを止めた後にヘッドセメントで固めます。 |
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11.形を整え、ポストを適当な長さ切断し完成。 |
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今回、パラシュートパターンをご紹介致しましたが、此を基本にすれば殆どのパターンに応用が利き、完成品の画像だけで巻ける様になると思います。フライパターンのページではこの方法を基準に、特別のタイイング方法を要する場合のみその都度ご紹介して行く予定です。 |