1、ロッド・・・渓流の場合8フィート#3程度が普通だと思います。材質はバンブーやグラスの物も有りますがグラファイト(カーボン)ロッドが軽くてパワーがあり良いと思います。2ピースも良いですが3ピースとか4ピースの方が携帯には便利です。価格はグラファイトで1万円強〜9万円位まであり、3〜4万円の物が入門には良いと思います!?一寸やってみたい程度でしたら1万円程度の物でも良いと思います。
3、フライライン・・・ロッドにあった番手のライン、ダブルテーパーのフローティングライン(DT3Fなどと言う)が普通です。ダブルテーパーとはライン元と先が対象に細くなっている物。(痛んだら先と元をひっくり返して使う)
5、フィッシングベスト・・・1〜3万円前後が普通ですが、量販店などへ行くと安い物も有るようです。安価な物はコットンで出来ていて重く通気性に欠けます。
6、偏光グラス・・・これもフライフィッシングには必需品です。 色は出来るだけ薄い物が日陰と日向が混在した渓流では有利です。私はコダックのオリーブグリーン(偏光率99%、可視光線透過率34%)を眼鏡屋さんで造りました。
詳しくは私のblogに記事があります。
1、フライ・ロッド
渓流を目指すならば3番ロッドがお勧めです。本&雑誌等は4番ロッドを薦める場合が多いようですが私は3番をお勧します、3番で在ればニンフも何とかキャスティングできるといますし、ソフトなプレゼンテーションもし易く日本の渓流であれば十分だと思います。
アクションは、スローなロッドですとキャスティング時にラインの重さが感じ取り易いのでスローなロッドが良いいと言います。しかし初心者の方はファーストアクションなロッドの方がキャスティングしやすいのも事実です。また練習用に6番ロッドを薦める本も在るようですが・・・確かに練習にはロッドに”ラインが乗る感覚”が分かりやすく良いと思いますが渓流で6番を使う事は殆ど無いと思いますので練習用と割り切れば良いかもしれません。ちなみに私は未だに5番以上のロッドを渓流で使った事は在りません、また現在使用しているロッドは、ドライに決めた時は2番、ニンフも付ける可能性が在る時は3番を使っています。
メンディング、ロールキャストなどティップを使うようなテクニックはスローで長めなロッドの方がやり易いようです。逆に一番扱いにくいのがファーストアクションで短めのロッドです。しかし初心者の方がキャスティングする場合ファーストアクションのロッドの方が簡単で・・・キャスティングのし易さを取るか?メンディングのし易さを取るか?
キャスティングに慣れていない方はファーストアクションのロッドを好まれる様ですが、スローなロッドの方が何かと有利ですので、始めての方は、多少扱い難くてもスローorミディアムなロッドを選ばれると良いと思います。
2、フライ・リール
渓流の場合何でもOKだと思います、高級な物は其れなりに優れていると思いますがリーズナブルな物でも十分です。殆どの場合価格の違いはブレーキの方法、製造方法、素材、ブランドです。見た目には当然高価な物が洒落ていて良いですが基本的には何でもOKです。ただ余り安価な物は重量が思いようでロッドとのバランスが悪くなります。
3、ウェーダー
現在はゴアテックス、エントラント等の透湿性が在る物が主流ですが、ものならどんな物でもOKです。今でも透湿性の無い製品も売られておりますが使い比べると全くの別物で本格的な使用には非透湿性の素材は不向きです。
一般的な渓流では殆どの場合ウェスト・ハイで十分間に合うと思います、ただ極希にウェスト・ハイでは渡る事が出来ない川も在るので・・・万が一を考えるならチェスト・ハイが良いと思うのですが・・・真夏の暑さは耐え難いものが在り、私はどちら一方を買うならウェスト・ハイでしょう!!
ちなみに、私は両方持っていて、春先寒い時だけチェストハイを使いそれ以外の時はウェスト・ハイです。またウェーダーの下には当然釣長ズボンを履きます。幾ら暑くても地肌の出る短パンやコットン素材物は透湿素材のウェーダーの性能が十分に発揮できないと言います。透湿性と乾燥のし易さを考えるとベストな物は「ナイロン+ポリエステル」のズボンだと言います、「ナイロン+ポリエステル」の物が手に入らない場合はせめて化繊(ナイロン)が良いでしょう。「釣り用ズボン」と言ってもコットン素材の物も売られていますので注意が必要です。
最近はウェーダーの下はズボンではなく、サポートタイツと言うアスリート用のタイツをはくのが主流りつつあります。これは歩きやすく、疲労も軽減され絶対お勧めです。(blog記事)
ストッキングタイプ(2〜7万円)の場合ウェーディングシューズ(6千円〜3 万円前後)も別途必用です。ブーツタイプは長靴と一体になっているので安上がりで脱いだり履いたりするのが便利ですがしっかりホールドしてくれません。
・ウェスト・ハイ=長さがウェストまでの物
・チェスト・ハイ=長さが胸までの物
4、ウェーディング・シューズ(ウェーダーの上から履く靴)
どの様な物にしても足に合う物がベストです、デザインで選ぶと何足も買い換える事に成る可能性も在ります。足が痛くて歩くのが辛い様では釣に成りませんから!
私は足に合う物がなく何時も辛い思いをしています。(^_^;)
ウェーディングシューズの底は殆どの場合フェルトですが、フェルトに錨が打ってある物も有り、こちらの方が滑らず(状況にも依るが殆どの場合)耐久性もあります。私の使用感では倍近く長持ちするように思います。
フェルトが減った時には張り替えますが、メーカーに依っては剥がれにくい物もあり、張り替えるより買い換えた方が手っ取り早い場合もあります。
”私の場合”は無理に張り替えす、我慢して2年使い買い換える事にしています。張り替えても2年履くと靴が駄目になるので、張り替える手間が掛かるだけで無駄です。
5、フィッシングベスト
釣りのベストは保温の為では無く、小物入れの役目をしますので薄手の物が良いと思います。夏の暑さ対策、動きやすさ、重量など(小物を沢山容れたベストは結構重い)どれを採っても薄手の物が良いと思います。ちなみに、先日私のベストの重量を計ったところ2.8Kg有りました。
6、フライボックス
此れは・・・色々物が在りますが基本的には何でもOKです。ドライフライを入れる場合仕切りだけの物(画像左、BOX内が切りで箱状に成った物)は収納時ハックルやテールが変形する事がありますが大量に入るという利点も有ります。またFlyBoxにはアルミ製の洒落た物もありますが、ベストの中の持ち物は少しずつ増えていき重くなりますので、”見た目の良さ”より”出来るだけ軽量”の物がお勧めです。
私のお薦めは普段沢山使う汎用のフライを入れる場合はポリカーボネイト製の箱形。形状を壊したくなく余り使わないフライを入れる場合は一本ずつ刺して置ける物、全体がポリウレタン製の物(モネール)が最高に軽くて良いようです!
7、フライ
当然、フライが無くては釣りになりませんが、完成品を購入すると1本350円前後します。少なくても一種類10本前後は欲しい処で、それを何種類も購入するとかなり高額になります。一度の釣行で10本前後なくす事もありますからコストはかなりかかります。本格的に釣りを始めるつもりでしたらタイイング道具を購入し、自作した方が安上がりです。
8、ランディングネット
渓流の場合余り大きな物は遡行の邪魔になりますので小さめの物が良いと思います。しかし、大きいネットの方がランディングしやすいのも事実で、程々の兼ね合いで選んで下さい。また、バーブレスフックを使用の場合必需品だと思います、ネットが無いとキャッチ時に手元で逃がしてしまう事があります。バーブ付きフックの場合外れないのでネット無しでも何とかなります。
案外簡単に自作も可能です。(ハンドクラフトのページをご覧下さい)
無くても何とかなりますので予算を抑えたい場合、初めから買う必要は無いかも知れません。
9、リーダーとティペット(テーパーリーダー)
リーダー(同意語:テーパーリーダー)とは元から徐々に細くなる、テーパーの付いたリーダー部分と一定の太さのティペット部分から出来ています。例えば、7Xリーダーと言えばリーダーのバット部分は7Xより太く、ティペット部分が7Xに成っています。
その使い方は、個人個人で違うと思いますが、7Xのリーダーに8Xのティペットを継ぎ足したり、7Xリーダーのティペット部分を切り取って其処へ7X、8X等のティペットを継ぎ足すなど、その使い方は人様々です。
私の場合ティペット部分を切り取り、其処へ太さをその都度変えて、新しいティペットを結んでいました。しかし、最近ではファールドリーダーを使うようになりファールドリーダー+エックステンダー+ティペットと言う仕様にしています。
尚、ファールドリーダーに付きましてはハンドクラフトのページで説明しております。
●最近はロッド、リール、ラインなどが一つに成った入門用セットでも2〜3万円出すと十分使える物も出ています。1万円前後でもセット販売されていますが、余り安い物は進められません。
★その他必要なもの
魚を釣りには入漁券(遊魚券)が必ず必要です。一日限りの「日釣り券」、一年(解禁期間)を通じての「年券」などがあります。また多くの漁協では組合員になることで年券の割引き販売もしているようです。(組合員を募集していない組合もある)
余談ですが、日本の渓流殆どの場合、入漁料を取られないような場所に渓魚はいません。釣行には釣り場案内の本やINETから情報を集めて、釣行場所を決めましょう。また放流してあるポイントに入漁料を取りに来る漁協はそれだけ放流に力を入れているとも言えるかも知れません。
入漁券を買うと、殆どの漁協では放流場所、放流日などを書いた案内図がもらえます。
★ラインとリーダーの結び方
1,市販のリーダーリンクと言う物を使う。
長所・・・空気抵抗が少なくキャスティングがスムーズ。初心者の方は空気抵抗まで分からないと思いますので長所という 程か??
短所・・・冬季割れやすい、気をつけないとリンクからリーダーが抜ける。いかにも素人ぽい!
2.市販のリーダーループをラインに着ける。(ブレイテッドループ)
(1)リーダーにもエイトノットループやサージャンズループを作り、ループ同士をくぐらせます。
長所・・・簡単、便利
短所・・・ラインの先端(ブレイテッドループ)から沈みやすくな りドライフライには不向き?、空気抵抗が大きい。
3.ループtoループ(自分でラインにループを作る)
(1)ラインをUの字にして釣り糸で根本をネイルノットで結びラインに輪を作る。
(2)ラインの先を被覆を取りラインの芯を使いユニノットorネイ ルノットなどで輪を作る。
(3)リーダーにもエイトノットループやサージャンズループを作り、ループ同士をくぐらせます。
長所・・・玄人ぽい?
短所・・・ループが壊れた時など、作り直すたびにラインが短くなる。空気抵抗が大きく低番手ラインでは気になる。
又、昔はラインとリーダーを直に結ぶ方法も有りましたが、リーダー を換えるたびにラインが短くなる為現在は使われません。
リーダーとティペットの結び方。
1.普通はサージェンズ・ノットで結びますが、結び目が”くの字型”に成る欠点が在り。私の場合”くの字型”に成るのが嫌でエイトノットで結びます。
ティペツトとフライの結び方。
1.一般的な方法として強度もあり、慣れれば比較的簡単なクリンチノットかユニノットです。私の場合は殆ど、最も手軽に結べるタートル・ノットで結びます、タートル・ノットは糸(ティペット)が太い場合ほどけ易いのでティペットが太い時だけクリンチノットかユニノットを気分で使います。
★練習
初めてロッドを持っていきなり川へ行く事はお勧めできません。初心者がいきなり川へ行ってもなかなか釣れません、先ずは釣る楽しみを味あう為に管理釣り場で練習してから行く事をお勧めします。
私がFFに入門した時は管理釣り場で散々練習し、渓流はシーズン半ばから始めましたがその年は一匹も釣れませんでした。確か・・・初めての一匹は翌年の夏だったような気がします。そんな私でも現在は殆どの場合何匹かは釣れますし今年2年ぶりにボウズを体験しました。(^_^;)ちょっと慣れてしまえば何方でも必ず釣れます。
いきない川へ行き釣れない為に挫折するより、絶対釣れる管理釣り場で楽しみながら練習するのが一番良いと思います。
★マナー
渓流では「追い越し禁止」が原則です。また、言うまでもなくゴミの持ち帰りは当然の事です。
先行者がいる場合後から(下流から)其れを追い越す事は出来ません,先行者の了解が取れない限り追い越してはいけないのです。
但し、最近の関東地方の一部の河川では土曜日、日曜日は釣り人が非常に多く「追い越し禁止」が守られない事が多いようです、人が多すぎて「守りたくても守れない」と言う事のようです。その様な川でも必ず一声掛けてから追い越させてもらいましょう。
★クマ
日本では一寸した山にもクマは生息していますので、渓流釣りにクマはつきものです。私も一度たいした山奥でも無い所で(那珂川の支流)でクマに襲われました。偶然にも2メートほど手前でクマが急停止し、睨み合いの末に助かりました。私のブログにも書かれておりますが、これは偶然なだけで参考には成らないと思います。
Google
などで検索すればクマとの対処方法などが詳しく書かれたHPも簡単に見つかると思います。
●私のお勧め管理釣り場
54pレインボー
絶対川が好きと言う方へ(川タイプ)
養沢毛鉤専用釣場(0425-96-5108 東京都五日市町)毎年3月1日〜9月30日まで
国民宿舎丹沢ホーム 札掛渓流釣り場(0463-75-3272 神奈川県)
●絶対釣りたいと言う方へ
リヴァースポット早戸、ホリデーロッジ鹿留の池
●ヤマメ、イワナでなくてはダメ!と言う方へ
ヤマメの里 ヤマメ&イワナだけが放流されている!
●一寸暇つぶしに近場で間に合わせたい時。(東京近郊)
朝霞ガーデン、(048-456-0258 埼玉県朝霞市)木曜日定休都心から近い為土曜日、休日は大変込み合い入れない事も在りますが、入魚券も3時間から在り簡単にFFが楽しめます。(2回目以降は旧券を見せれば1割引)
●「管理釣り場ドットコム」では全国の管理釣り場が詳しく調べられます。