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《フライタイイング入門》

 
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【フライ・タイイング入門】

バイス

私のタイイングデスクとタイイングベンチ、”タイイングデスク”と言っても元は娘の勉強机。

左奥は各種タイイングツールとウィング材等を入れた100円ショップで買った塩ビのBOX、手前がバイスが付けられるタイイングベンチ、右側がお気に入りのダビング材のケースを入れる木製ラック。

マティリアル
マティリアル各種(一部)

上記左上、ダビング材(ドライ用スーパーファインダビング)、右下辺りエルクヘヤー、中央上寄りがハックル(コックネック、雄鶏の首の部分)ですが、ホワイティングファーム(ホフマン)等の下位グレード(ブロンズ)が良いと思います。上記はホフマンのネックですが安価なものではインドコック(価格はホフマンなどの1/2程度)なども在ります。しかし、現在はホワイティングファームのブロンズが安くて高品質なのでインドコックより良いでしょう。

ホワイティングファームのネックでも品質により4段階程までのグレードがあり、上位グレードはハックルの取れ量も多く価格も高価ですが、お勧めはお安いブロンズ(最下位)です。上位グレードよりはハックルの取れる量は少なくなりますが、上位グレードより価格はずっと安く品質は殆ど同等です。上位グレード一枚買うより、下位グレードを複数枚買った方が遙かに使い道があります。

マティリアルは、上記画像でも私の所有する一部の物で一度に全て集めるには大変です。タイイングするフライを決めてから其れに必要な物をその都度買いたすと良いと思います。一度に買おうと思うと大変な価格&量に成ると思います。ちなみに、タイイングでお金がかかるのは道具ではなく種類が多いマティリアルです。

尚、マティリアルの保存には衣類用の防虫剤(無臭の物)と乾燥剤を入れておくと良いと思います。

私がお薦めする必須フライ
F-Fly、クイルボディーパラシュート、エルクヘアーカディス、此れだけ在れば一応釣りになると思います。私の一押しは何と言っても「F-Fly」です。f-flyのボディーカラーとフックサイズを換えて何種類か持てば他は不要と思うほどです!タイイングも簡単でボディーにスレッドを巻きCDCのウィングを付けただけです。
以下の材料が有ればタイイング可能ですし材料も今後必ず使う物ですから無駄になりません。

マティリアル:CDCフェザー、ハックル(ブラウン)、ピーコッククイル、エルクヘアー、ポスト材(エアロドライウィングなど)、ダビング材(スーパーファインダビングなど)

f-fly
F-FLY
クイルボディー
クイルボディー
エルクヘアーカディス
エルクヘアーカディス
ウィング・・・CDCのナチュラル、(ライトブルーダン等)
ボディー・・・スレッド各色
CDCに付いて・・・”おまけ1”参照
ボディー・・・ピーコッククイル
ハックル・・・ブラウン
テール・・・・・ブラウンハックル・ファイバー
ウィング・・・エルクヘアー
ボディー・・・ダビング材各色にハックル各色を巻く
ハックル・・・ ブラウン等
テール・・・・・無し

 

必用な道具

tools

タイイング道具、バイス(これで鈎を固定しタイイングします)「バイスは高級な物が良い」と言われ・・・数千円〜数万円まで在ります、確かに廉価なものは錆び易く、フックをしっかり固定できない物も在りますが、「使えるか?」と聞かれれば「それなりに十分使える」と答えると思いますので、初めは安物で十分かと思います。ただ、フライを長く続けるつもりが在りなおかつ凝り性の方は初めから良い物を買う事をお勧めします。特にダイナキングやレンゼッティーなどは精度が違い、フックを”簡単にしっかり”固定できるようですから安い物とは随分使い勝手が違います。(写真はレンゼッティー右利き用)

  1. バイス・・・フックを挟んで固定します。
  2. ニードル・・・糸止めの時ヘッドセメントを垂らす等、色々使います。
  3. スタッカー・・・獣毛等の毛先を揃えます。
  4. ボビン・・・スレッドを通しこれを手で持ちタイイングします。
  5. ウィップフィニシャー・・・最後にフレッドを止める道具。ハーフヒッチがあれば当座は無くても大丈夫。
  6. ダビングツイスター・・・主にニンフ・フライ製作時のダビング材をスレッドに巻き付ける物。(余り使わない)
  7. ハックルプライヤー・・・ハックルをはさみ鈎に巻き付ける時に使用
  8. ハサミ(シザース)
  9. ハーフヒッチ・・・最後にフレッドを簡単に止める道具。
  10. ヘッドセメント(画像に無し)・・・ハーフヒッチで止めた後糸がほどけないよう接着する。

タイイングの道具は上記画像の物が全てで高価なのはバイスのみで、あとは安価な物ですから簡単にそろうと思います。バイスも安い物を買えば5千円でおつりが来る物もあります。後は必要に応じてマティリアルを揃えていけば大丈夫です。


おまけ

1.f-flyのCDCはナチュラルが基本ですが、私は視認性を良くするため「ライト・ブルーダン」に自分で染めています。
ホワイトのCDCを買い、市販の染め粉のグレーにほんの少しブルーを混ぜると丁度「ライト・ブルーダン」に成ります。この時染め粉の種類に依っては、お湯で漬けただけでは上手く染まりまません。しかし、この染め粉でも煮てしまうと上手く染まる様です。ただ、煮る場合は時間を掛け過ぎると色が濃く成り過ぎるので注意して下さい。乾燥後はビニール袋に入れ液体フロータントなどをに漬けて完成です。
煮ないで染まった染め粉=コールダイ・ホット、 煮ないと染まらなかった染め粉=ダイロン(お湯で染めるタイプ)

2.フックのシェアーはティムコ製が多いと思います。私も長い間ティムコを使っていましたが、最近”ジャスティス”&”がまかつ”を試しに使った結果ティムコの使用を中止しました。ティムコ102Yとジャスティス981を比べると僅かにジャスティス(981)の方がワイヤーが細く出来ているようで、ドライフライには有利かと思います。また、がまかつB11-Bはポイントの鋭さで群を抜いて軽く合わせただけでも確実にフッキングしてくれるような気がします。

3.ダイイチのフックがさ錆びやすいと感じるのは私だけかな!?

4.私の独断で選んだフックの順位  
軽さで選ぶなら 1.バリバス、2.ティムコ、3.がまかつB11-B、3.ダイイチ
鋭さで選ぶなら 1.がまかつB11-B、2.バリバス、3.ダイイチ、3.ティムコ

ちなみに、フックの重量でもドライフライの浮力に大きく影響します。 私は”がまかつB11-B”と ”バリバス2110”両者を使い分けています。

5. テレストリアルに使うならケンクラフト(上州屋に置いてある)KPD-2FVの赤いフック。ブラックのハックルやピーコックとの色合いが絶妙。(現在、在庫処分品と言う事で見つけたらまとめ買いしない無くなるそうです。25本52円)

お勧めのパターンブック、洋書ですがタイイングには語学力は不要です。