ランディング・ネットの製作 1
実際に作って見ると、作る前に想像するよりはるかに簡単ですから皆さんも一度試して見て下さい、グリップさえ切り出せば後は簡単です。
全て人力で造ることも可能ですがグリップの切り出しは結構大変で、電動の糸ノコの方が安く売られている様なのでお買いになるなら糸鋸でしょうか?私は日曜大工センターで糸ノコを5800円で買いました(ディスクグラインダーは安売りで3,800円)。しかし、イトノコは慣れに時間がかかるので趣味として何本も作るなら電動の糸ノコを買われるのも良いと思いますが、ご自身で使うために2〜3本作るだけなら手動で十分です、また”ディスクグラインダーが有れば電動糸ノコをわざわざ買う事も無いと思います。☆最近はオンラインショップで荒削りの整形済みグリップも販売されているようです。
ちなみに、花梨バール(瘤)は柔らかいので手動でも十分製作可能だと思います。
★必要な物★
◎型材・・・材質は何でもOK、ネットの原型を作りフレーム材を曲げるために使うので材質は何でもOKです。合板や加工のしやすい柔らかい木が良いと思います。
◎フレーム材・・・厚さ2mm、幅10〜15mm、程度のヒノキ材3本、材質はヒノキに限定する必要はありませんが、ヒノキが曲げやすく入手しやすいので入門用に良いと思います。
◎グリップ材・・・厚さはフレーム材と合わせるか、多少厚めの物にします、材質は花梨、メープル(カエデ)ドなど色々と考えられますが、桂の木が何処でも入手しやすく比較的綺麗な木目です、フレーム材、グリップ材共に日曜大工センターで入手できます。グリップ材はフレーム材より多少厚めの物で整形すると高級感が出て良いと思います。私の場合15mmのグリップに12mmのフレーム付けてる場合が多いです。
◎糸鋸、鋸、ドリル(キリでもOK、出来ればルーターと言われる小さな物)、エポキシ系接着剤(30分or60分固化タイプ)、木彫オイル、ウレタン塗料、ディスクグラインダー(有れば非常に便利)
★多少高価になりますが銘木のグリップ材、フレーム材が日曜大工センターやオンラインショップで入手可能です。また、銘木など堅い材料を使用する場合には電動の糸ノコが必要だと思います。
◎ グリップ型紙:PDF Download
◎ フレーム枠型紙:PDF Download
★製作過程★
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◎フレーム材を一晩お風呂などで水に浸しておき曲がりやすくする、その後”型”に固定したまま2日間程乾燥させます。(左図のように全体を縛ります)
◎実際に使うグリップと一緒にフレーム材を縛り整形します。この時はブリップのV字の切り込みと型のV字の形が合うようにし、後からブリップのV字部分を整形します。(先に整形してしまうと力を入れて縛った時に欠ける事がある) |
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◎エポキシ接着剤でレーム材同士の接着と同時にグリップ材も接着する様にしますが、接着剤でベトベトに成ると同時にフレーム材がずれ易いので気をつけてください。
形状に曲線が多くなればその分クランプの数を増やさないと隙間が空きます。
○フレームが直線的に成らないようにバークランプ(黒&赤の物)で広げておきます。
○分かり易いようにクランプを少なくして有りますが、実際にはもっと大量に使った方が良いと思います。 |
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◎鋸とドリルを使い、ネットを止める糸用に溝と穴を空けます。 ノコギリはフレームの半分の厚さの板(溝がフレームの真ん中に来る様)を台にして溝を切ります。
この時、ノコギリと台は両面テープで貼り付けてしまうと比較的上手く行きます。
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◎完成後、#60ー>#200とサンドペーパーを掛けます、私の場合グリップ部分はディスクグラインダ−で大まかに整形した後にサンドペーパーで磨いています。
◎塗装は初めに木彫オイルを2〜3回塗り木目を目立たせ。その後、塗装と交互に#600程度の耐水ペーパーで磨きながら数回重ね塗りをします。
◎塗装後、最後に耐水ペーパー#600ー>#1000で磨きます、その後コンパウンドで磨くと鏡面に仕上がります。
コンパウンドは一度で済ませてもかなり綺麗に仕上がりますが、面積が小さいので3度コンパウンドを掛けてもたいした手間ではありませんので「細目」ー>「中目」ー>「極細」と順番に磨くと仕上がりが格段と上がります。
1,グリップ:メープルバール。フレーム内側から:キハダ、メープル、イタヤ楓・バーズアイ
2.グリップ:花梨白バール。フレーム内側から:メープルバーズアイ、花梨素杢、 イタヤ楓・縮み杢
3.グリップ:タモ玉杢。フレーム内側から:イタヤ楓・縮み杢、ウォールナット、イタヤ楓・縮み杢